「モンサンミシェル」


皆さん、
フランスの世界遺産「モンサンミシェル」ってご存知ですか?
モンサンミシェルは、
フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島に築かれた修道院で、
「海上の修道院」、「西洋の驚異」と呼ばれています。

 
 このサン・マロ湾は
 ヨーロッパでも潮の干満の差が
 最も激しい所として知られていて、
 潮の満ち引きの差は15メートル以上
 あるんだそうです。

このため、
修道院が築かれた小島は満潮時には海に浮かび、
干潮時には自然に現れる陸橋で陸と繋がってたんです。

繋がってたんです・・・と過去形にしたのには理由があって、
1877年に島と陸を結ぶ道路が造られたため、潮流が変わり、
100年間で2mもの大量の砂が周囲に堆積して急速な陸地化が進行し、
かつては
満潮時には陸地から約4Kmも離れていたモンサンミシェルが、
現在は陸地から数十メートルの距離しかないんです。

そこで、
フランス政府はモンサンミシェルの本来の景観を取り戻すため、
2006年7月から堆積した砂を除去する事業を始めたんです。
砂を除去した後は
道路を壊して歩道橋に替え、本来の潮流を復活させるんだそうです。
修復期間は6年、費用にして1億6000万ユーロ(約232億円)だとか。

私、この話を聞いて
「すごいなぁ〜、日本とは全然違うなぁ〜」って思ったんです。
だって、
京都や奈良では行政自らが条例を緩和して
営利のために高層ビル、高層マンションの建築を後押しし、
広島でも原爆ドームのすぐ近くに高層マンションが建築中!
国民も国民で
熊野古道等では木々への落書、ゴミのポイ捨てが後を絶ちません。

フランスの真似すれば良いってことではないんだろうけど
私達も将来に向かって、今、何をすべきか考える必要があるなって・・。