「カニ食べ放題ツアー列車中止」


やって来ました! 
「カニ」のシーズンですね。
この時期になると「カニ食べ放題ツアー」なるものが、
各旅行社で競って企画販売されます。(当然、我社でもやってます)
基本的には日帰りで、
列車もしくはバスで日本海側のカニの名産地へ行き、
本場の美味しいカニを思う存分食べて、お酒も飲んで、
軽く観光もして、温泉にも入って・・・って具合です。
お値段も1万円前後が中心なので、
普段、なかなか旅行に出られない家庭の奥様でも
気軽に参加できるのがポイントなんです。

そういうこともあって、
この「カニ食べ放題ツアー」は、
旅行社にとってはなかなかのドル箱ツアーになってるんです。
(No.58「カニの食べ方」も参照してね・・・)

でも、
JR西日本がこのカニツアーの臨時列車のうち、
「福知山線を利用する約240本の企画(運行)を中止する!」
・・・って発表したんです。
なんでも
例の福知山線脱線事故を受けた経営判断で
「犠牲者の遺族、負傷者の感情に配慮し自粛した」
・・・そうです。

まぁ、
私達のような旅行社の立場からすれば、
ライバルが減るっていうのは、どちらかといえば好ましい事なんだけど、
何か・・・変だと思いませんか????

犠牲者の遺族の方や負傷者の方々が望んでおられるのは、
旅行企画の自粛ではなく、
安全運行の確保であったり・・・、
事故原因等の情報の公開であったり・・・、
誠意ある対応と補償だったり・・・するわけで、
そういった事を置いてけぼりにしといて「感情に配慮」といわれても・・・。
ちなみに
播但線経由の約220本のカニツアー列車は例年通り運行するそうな。
何やねん、ソレ!

私が言うまでもないのですが、
『表面だけ取り繕えば良い』
・・・って感じのJR西日本の社風がそのまんま伝わってきますよね。
やっぱり・・・
元々は国鉄・・・役所だったんだから仕方ないんだろうなぁ〜。

なんか・・・もうひとつ納得できないニュースでした。


(cf. 2005年11月06日 読売新聞)