「スーツケース」

ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始等大型連休の前には
お客様からスーツケースについて尋ねられる事が少なくないんです。
今回も・・

「夏休み、ロス行くのに、新しいスーツケース買おうと思うんやけど
 スーツケースの鍵はどんなタイプがいいんかな??
 ダイヤル式とかマグネット式とかあるやんか・・・」

実は、この様な鍵に対する質問は結構多いんです。
でも、
この質問の本質を考えてみると
スーツケースに対する基本的な考え方が間違ってるんです。
というのも・・・・

海外では、
わざわざ鍵を開けて中身を盗む泥棒なんて、ほとんどいません。
丸ごと盗むか、ナイフで切り裂きます(ハードケースでもズタズタです)

つまり海外では
スーツケースの鍵は、盗難予防の手段にはなり得ないんです。
手許に置いて監視していない限り、
盗まれる時には防ぎようが無いのが現実なんです。
 (何と言っても、盗むほうはプロですから・・・・)

鍵がかかるといってもスーツケースは金庫じゃないので、
盗られて困る物、失くして困る物は入れないのが海外の常識なんです。
(大事なものは携行するか、フロントに預けましょう)

それに、
9.11の同時多発テロ以降、
TSA(米国運輸保安局)はセキュリティー強化の一環として、
アメリカ国内全ての空港において、全ての乗客の荷物検査しています。
その際、
スーツケースに鍵がかかっていて、
空港内の呼出し(当然英語での呼出です)に応じなかった場合は
スーツケースの鍵がぶち壊され、中身が調べられます。
 (文句も言えないし、保障もしてもらえません)

まっ、私は元々、
パックリとふたが開かないようにベルトをするだけで、
鍵なんか掛けたことないから全然平気なんですけど、
鍵を掛けないと安心できない方って結構多いんですよね。

そういう心配性な人は
TSA公認の「ロック付きスーツケースベルト」が良いかも・・・。
3桁のダイヤルロック式のベルトなんですけど、
TSAはマスターキーを使ってベルトをはずして、中身の検査を行い、
検査後には施錠し直してくれるんだそうです。
まだ現物を見たことないのですが、
2500円(?)と値段も手頃なので気になる方にはgoodな商品ですよね。

でも、まぁ、盗難予防が目的なら、大して意味は無いかも・・・
ベルトを切っちゃえば・・・・ねっ・・・

とにかく、
海外で盗難に会わない、会っても被害を最小限にするには、
スーツケースに貴重品を入れない・・・これが一番かも

(2005/07/01)