「温泉の正しい見分け方」

7〜8年前の道後温泉、去年の吉良温泉に続いて、
今年は白骨温泉の不正が発覚しました。
白骨温泉といえば旅行雑誌などのアンケートでは人気No1の温泉。
「ブルータス! お前もかっ!!」
・・・ってなもんで、
もう、何を信用すればいいのやら・・・・

・・・というわけで、
今回は、「温泉の正しい見分け方」を紹介します。

まずは温泉用語の基礎知識から
☆源泉
  温泉施設に源泉がある。
☆引湯
  温泉施設とは別の場所に源泉があって、
  給湯管で温泉施設へ温泉を引いている。
☆かけ流し
  源泉から温泉をそのまま浴槽に供給し続けているもの
  ⇒湯量をコントロールせずに流し続けているため
    浴槽から常にお湯が溢れ出ています。
☆循環
  湯量をコントロールして、浴槽から排出された温泉水を
  不純物を取除き、ろ過し、塩素消毒して再利用しているもの。
  ⇒つまり、同じお湯がグルグル回っているのです。
    当然、お湯は浴槽から溢れ出ていません。

では、
「温泉の正しい見分け方」・・・

【その1】
「天然温泉100%」、「源泉100%」と表記されている事!
この表示があれば、
温泉を水で薄めたり、入浴剤を入れたりしてませんし、
塩素消毒も行えないため循環式でもありません。
「天然温泉」、「源泉」のみの場合は、
水で薄めていたり、塩素消毒していたり、循環式となります。

ただ、
温泉地として、「天然温泉100%」、「源泉100%」と表記されていても
宿泊するホテルがそうとは限りません。
また、
悲しいことに、表記しているから絶対に大丈夫とも限りません。
そこで・・・

【その2】
浴槽から常にお湯が溢れ出ている事!(先述のかけ流し参照)
浴槽に入るとザバーッと豪快にお湯が溢れますか?

【その3】
にごり湯であれば「湯の花」が浮いてくるはず。
今流行の「にごり湯」・・・
これは温泉水が空気に触れ酸化・凝固することで濁るのですが、
その際、酸化物・凝固物としての「湯の花」が出来るんです。
にごり湯をかき回してみて「湯の花」が浮いてこなければ・・・・
また、
お湯の供給口そのものに色がついている場合は循環式かも・・・
温泉水が酸化するには多少時間がかかるので、
供給口そのものに酸化の色がついていたらおかしいんです。

簡単な説明になりましたけど
こんな感じで温泉を選べは゛、そうそう間違いはないと思いますよ。
最後に温泉の表記例を挙げておきますね。

【表記例】
「源泉100%かけ流し」
「天然温泉100%かけ流し」 (引湯の場合が多いみたいです)
「源泉かけ流し」 (100%ではないということです)
「天然温泉かけ流し」
「源泉」 (循環の場合はあえて表記はしません)
「天然温泉」

どの表記の温泉が一番良いかは、もうお分かりですよね。