「エコノミークラス症候群」

長旅を終えた飛行機の座席から立上がった瞬間、
胸が苦しくなって、バタッと倒れてしまう・・・
皆さんもご存知の病気「エコノミークラス症候群」です。
これは、
長い間狭い座席でジッとしていた為に、
ふとももの付け根や膝の裏側の血流が抑えられて、
足の静脈にできた血のかたまり(深部静脈血栓)が、
立上がった瞬間に血流に乗って肺に入ってしまって、
血管を詰まらせてしまう病気だそうです。
正式には「肺動脈血栓塞栓症」というそうで、
呼吸困難から死に至ることも珍しくないそうです。

この病気、
エコノミークラスだけではなく、ビジネスクラスやファーストクラス、
さらに、
飛行機以外の交通機関・・・
バス、列車等からも頻繁に報告されているため、
最近では「旅行者血栓症」とも呼ばれています。

要は、
同じ姿勢で座り続けて、ふとももの付け根や膝の裏側の辺りが
圧迫されて足の静脈の血の巡りが悪くなる・・・
・・・という条件が揃えば何処でも発病するんです。
特に、
飛行機やバス、列車は空調が効いているので、
空気が異常に乾燥している為、身体の水分が失われて
血液の粘り気が増して血のかたまりが出来やすいんです。

2003年には、
大阪のタクシーの運転手さんが
7時間に渡って座り続けて業務を行った末
タクシーを降りた時に倒れてなくなった事件に対して、
エコノミークラス症候群による死亡として労災認定しています。
たった7時間ですよ・・・
スキーバスや夜間高速バスに乗ったら、ソレぐらい座りますよね。
これって、他人事じゃありませんよね。

このエコノミークラス症候群を予防するには、
以下のことに気を付ければ良いとされています。

・ゆったりした衣服を着て、ベルトをゆるめる。
・血行が悪くなるので足は組まない。
・1時間に3分間程度、座席で足の上下運動をする。
・休憩ごとに車外に出る(機内では少し離れたトイレに行く)
・水分を出来るだけとる
・アルコールやコーヒーは避ける
・出来るだけ禁煙する

ちなみに、
アメリカやニュージーランドでは、
パソコンの長時間使用によるエコノミークラス症候群の死亡例が
報告されています。
怖いですねぇ〜・・・皆様もお気をつけくださいね。


ふっ・・・・、
今回は、何て麗しくて格調の高い話なんでしょう!!
まるで、私自身のようだわ!
おぉ〜ほっほっほっほっほっ!!