「ひやしあめ」


先日、
大学時代の友人達と京都で集まりまして・・・

京都、久し振りだったんで、ちょっと御上りさんしてました。

で、
寺町通りをウロチョロしていると


  「あっ! ひやしあめぇ〜」

  「懐かしいぃ〜」

  「飲もう!」



・・・というわけで、早速、購入。

一杯130円

お店の前で、腰に手を当てて太陽に向かって一気飲み!

小さめの使い捨てのビニールカップ一杯で130円というのが、
高いのか安いのかはとっても微妙な感じですが、

「懐かしいから、まっ、いいかぁ〜」

・・・って。


さて、この「ひやしあめ」
関西、中国、四国以外の皆さんはご存じないのではないでしょうか。

「ひやしあめ」というと、
一昔前までは関西では夏の定番だったんですよ。

最近は色んな清涼飲料があるので昔ほどではないですけどね。


「ひやしあめ」の正体は、
湯で溶いた水あめにショウガの搾り汁を加えて冷やしたもの。

水あめの甘さと
ショウガの効いた爽やかな風味が暑い日にはもってこいなのです。

起源は結構古くて、
江戸時代末期の草紙(雑誌)などでは、
あめゆ屋台が頻繁に登場しているそうです。

実は、
関東や東海地方でも戦前までは飲まれていたそうで、
空襲で廃業が相次いだのでは・・・・と言われています。

焼け野原の中では、
「ひやしあめ」なんかは、どうしても後回しになったんでしょうね。

一方、京都や奈良は空襲がほとんどなかったので、
生産が続けられ「ひやしあめ」がそのまま定着したたらしいです。


「ひやしあめ」は、
・生姜には血行を良くして身体を温める効能があるので、
 冷房病の人にも優しいし、

・殺菌作用や食欲増進の効果もあるので、食あたりも安心。

・夏バテ防止に効くとも言われています。

関西以外の皆様、
関西にお越しの際には、ぜひ、
「ひやしあめ」を味わってくださいませ。

できれば
自販機のサンガリア(左写真)の
缶入りの「ひやしあめ」ではなく、

商店街の駄菓子屋や屋台の店先でお買い求め頂ければ・・・

write 2013.08.01