「今年の漢字」
姫路 書写山円教寺


「今年の漢字」ってありますよね。
毎年、年末に、その年を表す漢字を募集して、
清水寺の貫主様が大きな半紙(?)に書かはるアレ!


昨年2009年は、漢検協会のゴタゴタでどうなる事かと思ってたんですが、
滞りなく募集〜選考が行われ「新」に決まりましたよね。

ちなみに
2008年は「変」、2007年は「偽」、2006年は「命」、2005年は「愛」
皆さん、覚えてました??
(私は完全に忘れてました。2009年の漢字すら思い出せなくて・・・)

まっ、
そんな感じなんですが、
実は、もう1つの「今年の漢字」がある事、ご存知ですか?

姫路の書写山円教寺では、年明け直後の元日未明、
新年の夢や願いを託した漢字1文字をしたためる催しがあるんです。
(催しの雰囲気は、清水寺と同じ)

書写山円教寺は、西国三十三所の二十七番札所。
建造物、仏像のほとんどが重要文化財という由緒あるお寺で、
トム・クルーズ、渡辺謙主演の
「ラスト・サムライ」のロケ地だったりもします。

この催し、
年末に「今年の漢字」を発表している京都市の清水寺に対抗して、

「京都ではなく地方から新春の夢を発信しよう」

・・・と、
市民らで結成する実行委(中元孝迪委員長)が企画したもので、
2009年からスタートしたとか。

 で、
 2010年の夢と願いを託した漢字は「慧」
 「慧」には「賢い」「聡明」という意味があり、
 大樹住職が選んだそうで、
 正しい道を選択する年にしてほしい」
 ・・・と、漢字に込めたとのこと。

ちなみに、
第1回、2009年の漢字は、
「明るく生き生きとした年になるように」
・・・との希望が込められた「燦(さん)」

清水寺の2009年を表す漢字が「新」だったので、
それなりに一致しているような、一致していないような・・・

年始の「今年の漢字」と年末の「今年の漢字」
比べてみるのも面白いかもしれませんよね。

cf.
photo. 神戸新聞

write 2010.01.10