「懐石料理? 会席料理??」


えぇ〜、
仕事柄、お客様方から、
お勧めの観光地や民芸品、郷土料理等々、
様々な質問を受けるんですが、時折、ビックリするような事・・・
ってか、
虚を突くような質問をされる時があるんです。


お客様 「MoMoちゃん、伊勢海老って、英語でロブスターだよな?」

MoMo  「一応そうですよねぇ〜。」

お客様 「一応・・・ってどういう意味?」

MoMo  「だって、ロブスターってハサミありますけど、
      伊勢海老ってハサミないじゃないですか?」

お客様 「そうだっけ?」

MoMo  「そうですよ。 ロブスターってザリガニみたいだし、
      伊勢海老って普通にエビじゃないですかぁ」

お客様 「じゃぁ、何で伊勢海老は英語でロブスターって言うの?」

MoMo  「そんなの簡単じゃないですかぁ〜・・・!
      外人さんが『イセエビ』って発音しにくいからですよぉ〜!」

お客様 「・・・」(;一_一)

・・・ってな感じです。

で、
ついこの間の事なんですが、

お客様 「MoMoちゃん、懐石料理と会席料理は、どう違うの?」

MoMo  「懐石料理はお坊様が頂かれる食事で、
      会席料理は宴会で出だされる料理ですよ。」

お客様 「でも、今日の宴会、旅程表では懐石料理ってなってたぞ?」

MoMo  「だって、この旅館が会席料理を懐石料理っていうんですもん」

お客様 「へっ??」

MoMo  「本当の懐石料理は、始めから御飯が出るんですよ。
      でも、出てないでしょう。
      この料理、どう見ても、お酒を愉しむための料理ですから、
      本当は会席なんですよ。」

お客様 「???」(T_T)

えぇ〜
懐石料理や会席料理。
読み方も同じだし、パッと見、同じですけど、全然別物なんです。

懐石とは、お坊様が修行中、
「石を布にくるんで懐に忍ばせて空腹をしのいだ」
・・・と、
いう故事からきていて
本来は、茶の湯の前等に出される軽い食事のことなんです。
ですから、
基本は一汁三菜(汁・向付け・煮もの・焼きもの)

一方、
会席料理はズバリ! お酒を愉しむ為の料理です。

それが、いつの間にかゴッチャゴチャになっちゃったんですね。

私が思うには、
懐石は茶の湯から来ているので、
何処かの日本旅館とか日本料理店が
「茶の心 → 一期一会」の精神でお客様をおもてなしする
・・・という意味で懐石料理って称したのが、一般化したのかなって?!

まっ、
美味しい料理が頂けて、美味しくお酒が飲めるなら、
私的にはどちらでもOKなんですけどね。

皆様はどう思われますか??

write 2008.12.01