「入島税」
安芸の宮島


えっと、
入島税です。
入湯税を誤変換したわけじゃありません。

なんと、今年の秋から、
安芸の宮島で入島税が徴収される見込みとなったんです。

安芸の宮島といえば、
何といっても、世界遺産の厳島神社と日本三景と謳われる美しい景観
この宮島の文化財と自然環境を守るために、観光客から徴収する方針が決まったんです。
文化庁によると、世界遺産保護を目的とした徴税は、
全国で初めてなんだそうです。

入島税としては
沖縄の伊是名、座間味に次いで3例目。
石垣の方でも「検討しようかなぁ〜」って話になってますよね。

まぁ、宮島は、
2004年9月の台風で、神社の国宝・左楽房が倒壊、
沖の鳥居に、釘で落書きする不届き者は後を絶たないし、
最近では、
酸性雨の影響か神社周辺の松枯れが目立ってきたし、
修繕費やら環境保護等の財政負担がかなり大きいんでしょうね。


私としては、
文化財と自然環境を守る為に
入島者(観光客)から一定の徴収を行うことに異存はありません。
ただ、
この「入島税」ってネーミング、どうにかならないですかねぇ〜
まぁ、
確かにそうなんだろうけど、
「○○税」って言われると、とたんに、

「ちゃんと目的通りに使われてるの?」
「お役人、議員先生、業者がナイナイしてるんじゃないの?」

・・・なんて、思っちゃいますもん!

「環境協力金」とか「世界遺産保護基金」とか、
それらしいネーミングがいいなぁ〜、個人的な意見ですけど。

とにかく、
安芸の宮島がいつまでも美しいままである事が一番ですものね。
日本文化の宝の一つですから。


ちなみに、
日本三景とは、
江戸時代のはじめ、全国を行脚した儒学者・林春斎が、
「日本国事跡考」って本の中で、卓越した三つの景観とした紹介した
「宮島(広島)」「天橋立(京都)」「松島(宮城)」です。

宮島へは宮島口よりフェリーで約10分。
ちょっとした船旅って感じです。


write 2008.03.01