「開かずの間」


えぇ〜、
「開かずの間」と言いましても
今回の話は、別に怖い話ではありません。

この11/1 〜 11/11、
世界遺産でもある京都・下鴨神社(賀茂御祖神社)で、
重要文化財・神服殿の「開かずの間」を初公開してるんです。

「えぇ〜、また、京都ネタぁ〜!」

・・・と、
お思いの皆様、すみません。
私も、最近、京都ネタが多いなとは思ってるんですが、
気がつくと京都ネタになっていて・・・(T_T)
気をつけます。

話戻って、
この神服殿は1628年の式年遷宮の際に、
神官の祭神用の衣服を仕立てる場所として建立されたそうで、
この開かずの間は広さ12畳、
1863年に、時の天皇、孝明天皇が使用したことから、
神官も利用しなければ、一般にも公開されなかったといいます。

1863年の日本というと、俗に言う幕末動乱期!
ペリー来航をきっかけに
開国か鎖国か、はたまた攘夷(外国を実力行使で排斥)か・・・
そんなこんなで
幕府と朝廷は上へ下への大騒ぎの真っ最中・・・ってな感じの頃。

鎖国を望んだ孝明天皇が将軍徳川家茂を従え、
天皇として約240年振りに下鴨神社を訪れた際に、
この部屋で休憩を取って、攘夷を祈願したんだそうです。

まさに、
歴史の生き証人?・・・的な感じの部屋ですよね。

一般公開時では、
部屋の中央に「御褥(おしとね)」と呼ばれる座布団を敷いて、
天皇が座る「玉座(ぎょくざ)」を再現するそうです。

この機会を見逃したら、
一生見ることが出来ないかもしれないのですよ。


cf. 2007.10.10 読売新聞
write 2007.11.01