2003/08/25
「は・・・図られた・・」

夏休みの旅行といえば、
家族旅行が真っ先に思い浮かびますよね。
でも、喜んでいるのは子供、それも小学生位迄ですよね。
中学から高校になると友達と一緒のほうが良かったりするし、
お父さんなんかは、実のところ、家で寝ていたいでしょうからね・・。
うん・・・???、じゃ、誰のための旅行なんだ??
 (お母さんの家事からの解放・・・・・だったりして・・・)

・・・・で、
今回のお仕事は初めてのお客様、
2泊3日の同族会社の家族旅行です。
早い話が家族旅行ならぬ親族旅行なんですね、コレが。

まっ、みぃ〜んな兄弟とその家族だから、派閥なんか無いし、
それに、
子供達が皆、ちっちゃくて可愛くて元気がいいの。
一番大きな子でも、小学3年生なんだよぉ〜。

あぁ〜、この仕事、結構楽そうぉ〜・・・・

さてさて、そういうわけでのホテル到着前のこと、

「お姉ちゃん、ラジオ貸したげる」

見ると、8歳のチナツちゃん(最年長)が、
スンゴク嬉しそうにラジオを差し出すんです。
別にラジオなんて・・・・・とは思ったんですけど、
ちっちゃい子が嬉しそうにしてるんで、

「えっー!! いいのぉ、ありがとうぉ!」

・・・・って、そのラジオを預る事にしたんです。

夕食時、
「チナツちゃ〜ん、ラジオありがとうねぇ・・」

・・・って、チナツちゃんにラジオを返そうとすると、

「今だったら、なくしちゃうから、明日にしてあげて」・・・と、お母様・・

まっ、MoMoとしては、
チナツちゃんさえ良ければ、いつでもいいので、

「じゃぁ、チナツちゃん、明日でもいぃ〜い??」

「うん、明日まで、お姉ちゃんが持っててね。」

・・・・・ってなわけで、
ラジオはまた、MoMoの手に・・・
でも、実は、
これが、大きな間違いだったんです。・・・

早朝、
いまだ熟睡中のMoMoの部屋にフロントから電話が・・・・。

「おはようございます。 
 お客様がフロントでお待ちです。
 ラジオを持ってきほしいと、おっしゃってますが・・・・・」

な・・・・、何・・・?・・・まだ6時前じゃない
そんなんだったら、昨日、ラジオを返したのに・・・

・・・と、
Tシャツ姿のままフロントに行くと、
なんと、子供達だけなんです。

「おはよう、お姉ちゃん、
 他のお客さんの邪魔にならないように、お外でしようよ」

「へっ・・・?・・・・・何を・・・??」

子供達は、
キョトンとしているMoMoの手を引っ張って、ホテル横の公園へ・・・・・

「よかった、間に合ったね!・・・・スイッチオン」

「へっ・・・?・・・・・何が間に合ったの??」

あれっ・・・
ラジオから流れてくるこの音楽は・・・・
これ、確か・・・聞いたような・・・

うそぉー!!、ラジオ体操!!

は・・・図られた・・・

しかし、今時、
夏休みにラジオ体操を宿題にしている学校があるなんて・・・・
しかたないので、
子供達みんなのカードに、MoMoのサインを致しましたわよ。

朝食時、
親御さんたちはニコニコ顔・・・

「MoMoちゃんが、子供達の面倒見てくれたから助かったわねぇ・・」

さらに、追い討ちをかけるように、チナツちゃんが
「お姉ちゃん、ラジオは帰りの日に返してくれたらいいから」・・・って。

最近には珍しく、
健康的な二泊三日を過ごしたMoMoでした。