2015/12/10
「この占い、全然当たたらへんわ!」


旅行などで観光地を尋ねると、
占い師の方がおられるって事ありますよね。

机といすを路上に出して、されている場合もあれば、
お店というか、ちゃんと占いの館っぽくなっていたりとか。

特に、神社仏閣などを訪れたりすると、
参道に占いのお店が並んでいたりすることが結構あったりします。

今回も中国地方の有名な神社の参道をお客様方と歩いていると

「そこのお嬢さん」

・・・と、年配の男性の声。
思わず立ち止まり、声の主を見ると占い師

「私ですか?」

「そうそう、ちょっと、こっちに来なさい」

面倒くさいので「急ぎますので」と立ち去ろうとすると、
お客様方が

「面白いやないか、MoMo、見てもらえよ」

「そうよぉ〜、MoMoちゃん。 
 向こうから声かけてきたんだから安くしてくれるかもよ」

・・・なんて、囃し立てるものだから仕方なく、
占い師さんの机の前に座ったんです。

占い師さん、私の人相をしばし見て、そして手相

「お嬢さん、あなたは旅行会社の添乗員ですね。」

「はい。」 (・・・って、旅行会社名入りの名札付けてるし)

「いつもお客様に気を使われているようですね。
 随分、仕事のストレスが溜まっていると出ています。」

「はい。」 (そういう仕事だもん。当たり前じゃん)

「言いたい事も言えず、我慢ばかりですね」

「はい。」 (いやぁ〜、結構言いたい事を言ってるかも)

それを見ていたお客様方

「この占い、全然当たらんわ、MoMoが気を使うなんて・・・・」

「あら、MoMoちゃんは気がつく良い子よ。
 言いたい事はハッキリ言うけどねぇ〜」

「そうそう、我慢ってのとは無縁の人間だもんな。」

「バスの中では居眠りはするわ、
 宴会ではビールたらふく飲んでくれるわ、
 ほとんど、仕事でストレス発散してるみたいやからな。」

「ほら、MoMo、行くぞ!」

「行こ行こ、MoMoちゃん、ほらぁ〜立って」

・・・っと、皆、大笑いしながら歩き出したので、
私、仕方なく、

「すみません、コレ」

・・・と、千円だけおいて退散しました。

でも、
お客様方の突っ込みに全く反論できない私って・・・(;一_一)