2006/11/15
「ストーカー?」


今回の仕事は、
某中堅商社の社員旅行。

私の担当になってから、もう5年にもなるので
お客様のほとんどが顔馴染みということもあって、
自然体で仕事が出来るので精神的にとっても楽なんです。

なのに、
こんな事になるなんて・・・・うん??

全ては、
昼食場所のレストランの乗務員室で
ドライバーさんがこう言ったのが始まりでした。

「MoMo、朝からずっとつけて来る車があるんや?」

「つけてくる?」

「あぁ、朝、高速乗ってからずっとや、
 さっきのSAでもこのレストランでも駐車場にいるんや」

「ホント?」

「あぁ、間違いない。どうする? MoMo」

「うぅ〜ん、じゃぁ、一応そのことを幹事さんには通しといて、
  もし、次の休憩場所までも着いて来てるようだったら・・・・」

「来てるようだったら・・・?」

「どうしよぉ〜??」(T_T)

で、
幹事さんとも相談して、
次の休憩所まで着いて来てたら、
見つからないように様子を伺って、
場合によれば警察に・・・という事になったんです。

そして次の休憩場所

「やっぱり、着いて来てますね」

ってことで、
幹事さんとドライバーさんと私の3人で監視してたところ、
ドライバーらしい女性が降りてきたんです。

「あっ、あれは!」

「幹事さん、ご存知の方なんですか?」

「知ってるも何も、彼女はT君の奥さんだよ」

「Tさんの奥さん?!」

「あぁ、1ケ月ほど前、僕も披露宴に出席したから確かだよ」

「じゃぁ、新婚さん?」

「あぁ、寂しくて、ついて来たんじゃないか、たぶん・・・」

それなら・・って言う事で、
Tさんを呼んできたんですが、当然、Tさんはメチャご立腹。

「なんで、ついて来たんだよ! みっともない。」

「だって・・・」

「だってじゃないやろ!!」

ついには、
奥さんが泣き出して・・・・。

結局、幹事さんの計らいで、奥さんも旅行に同行する事になり、
私もはホテルにお願いして、
急遽、宴会のお膳や部屋を用意してもらったんです。

奥さんはホントに嬉しそうにしてたけど
Tさんの申し訳なさそうな表情と女子社員の冷たい視線は、
今後のTさんの職場でのご苦労を十分に予感させるもので、
思わず、
(負けるな! Tさん!)・・・と呟く私でした。

新婚さんだから寂しいのは判るけど、
ここまでくると、ちょっと考えもんだなぁ〜と思う一件でした。
女の子達だけでなく、絶対、上司のウケも悪いだろうしね。

でも、
男の人って、コレくらい一途な女性が好きなのかな?