「総本山 その1」
カゲツさんの投稿
(原文のまま)


最近このサイトを見つけて
投稿、MoMoさんや同僚の方のお話を楽しく読ませてもらってます

自分もそれなりに怖い体験や不思議な体験をしてるのですが、
その内の一つを投稿させて貰おうと思い今回メールさせてもらいました


皆さんもT教と言う宗教を多分御存知とは思います。
N県T市に総本山がある宗教です。

これは今から2年前の夏の話です

自分は静岡にいるT教の友人に頼まれてぢばに帰るのに同行させてもらったのです。
(T教ではT市に行くのをぢばに帰ると言うそうです)


T教では大教会ごとに詰め所と呼ばれる宿泊施設が用意されていて、
自分はN大教会の詰め所に3日間宿泊する事になりました。

2日目には団体でN詰め所に教徒の人が宿泊しに来ました。

青森など遠方から来られる方も居て、
バスの運転手とガイドの方も5Fの一室に泊まる事になり、
その部屋の掃除を自分も友人と手伝っていました。

まず、
その部屋に入った時の印象は暗いなと思いました

建物自体も古いですし、
部屋の位置によっては日がなかなか当たらないので
全体的に暗い感じはするのですが、
そういう暗さとは違った暗さを感じたんです

団体が到着してバスの運転手とガイドの人も食事を済ませ、
自分と友人はその後片付けを手伝った後、
2Fの休憩所で話をしたり、本を読んだりしながら消灯時間まで過ごしていました

消灯時間が過ぎたので、
自分と友人は4Fの廊下の喫煙所で話をしていました。
(4Fは自分と友人しか宿泊客が居なかったので)

12時を少し過ぎたくらいだったと思います。

5Fの方で扉が開いたような音がしました。

5Fの客室は襖なので、
こんな音がするのは非常階段に通じる外へ出る扉だけです。

そして、

ズル、ズルズル・・・ズル

と何かを引きずる様な音が聞こえてきました。

「な、何の音だ?」

自分達2人は不思議に思いながらも
上に宿泊してる人が何かしてるんだろうと、
気にはしながらもその場から動かないで話をしていました。

そこへ、
ガイドが顔を真っ青にして階段を駆け下りて来たんです。

自分達は、さっきの音は不審者か何かかと思い、
ガイドさんを落ち着かせて話を聞くと

「息苦しい感じがして、変な声が聞こえるから目を開けたら、
 ずぶ濡れの髪の長い女の人が運転手の上に跨り首を絞めていた。」

・・・と言うのです


「その2」へ続く