「心霊トンネル」
もやん@静岡県さんの投稿
(原文のまま)


あれは今から約7年くらい前に起こった出来事です。

私は当時結婚式場でバイトをやっている短大2年でした。
その時に所属していたゼミの先生が

「よし、短大生と大学生との親睦を深める為に旅行に行こう!」

と言ったのが事の発端でした。

9月に一泊二日で静岡県東部と神奈川県西部に
レンタカー1台と大学生の1名が1台車を出して旅行に行ったのですが、
その時に天城山の旧トンネルを通ったのです。

最初車で通った時に
トンネルの真ん中あたりでゾッとするような感覚(気持ち悪さ)を感じました。

「車で通っただけなら一瞬のことだし…」

と思っていたら、出口で車を急に止めて
ゼミの先生が

「今からこのトンネルを歩いて1往復するぞ」

と言い出したのです。

嫌々友達と並んで歩いてみると、やはり同じ所で吐き気や誰かが触っている感覚、
誰かが背中に乗っている(おぶっている)ような感覚などがしました。
(1往復してやはり同じ場所だけでそのような感覚に襲われました)

きっと友達にも同じ感覚がしてる人がいるかもしれないと思い、
隣に歩いている友達Kに私は尋ねてみました。

私「ねぇ…なんか吐き気とかしない?」

K「しないよー。どうしたの?」

私「うぅん。何かちょっと吐き気がして。。。。」

K「大丈夫?」

私「なんとか…ね。」

半往復した時にこのトンネルの紹介文があったので、
読んでみたところ、このトンネルは戦時中に作られたものだとわかりました。

なんとか一往復して、
車に戻ろうと思った時にふと隣に目が行ったので見てみると
薄い石がたくさん積み上げられ、お地蔵様もたくさん横一列に並んでいました。
トンネルの方を振り向いてみると不気味に見えました。


旅行中、特に変な感覚に襲われることはありませんでしたが、
自分の家に帰った時に恐怖は襲ってきました。


帰ってきてから数日が過ぎた時、
自分の部屋に虫がいて、おまけに暑かったので
当時県外の大学に通っている空き部屋(兄の部屋)で寝ることにしました。

兄の部屋には冷房もあり、
タイマーをかけて部屋を真っ暗にし、熟睡している時のことでした。

急に誰かに頭を引っ張られている感覚がしました。
頭だけではなく、
右腕も引っ張られる感覚がし、
目を開けようと思っても開かないのです。

複数の人に引っ張られていて、
怖かったので声を出して助けを呼ぼうと思い声を出しているのですが、
自分の耳にすら届いていない。
聞こえないのです。

足を壁にぶつけて音を出せば
きっと母親が

「五月蝿い」

と言いにくるかもしれないと思い、足をばたつかせたんです。

自分ではばたつかせているのに
急に視界が見え足に目を向けると壁に当たっていないのです。

「なんで!?どうしよう!!?」

って思ってとにかく暴れました。

そしたら目を開けることができたのです。

起きても引っ張られる感覚がしばらく強く残っていました。
(因みに北から引っ張られました)



神主は言ってました。

「霊は霊感の有無は関係なく、助けてもらえそうな人だと思ったら憑いてくる。
 ただ決して怖がってはいけない。
 助けられないと言う気持ちを示していれば良いよ」

・・・と。