「103号室」 佐渡島 kuroneko-pontaさんの投稿 (文章の一部について、MoMoが加筆修正いたしました) 私はバスガイドをしています。 一時期、何故か佐渡への仕事がめっちゃ続いて、 月に6回・・・なんて感じになったんです。 この話は、その時の体験談です。 某Oホテルに泊まった時のこと・・・、 あれは忘れもしない乗務員部屋の103号室。 部屋に入って、早速、カーテンを開けてみると 窓のすぐ外から道がズゥーと向こうまで続いてるんです。 ってか、 道の行き止まりがこの部屋の窓の前みたいな感じで。 「何これ? ヤな感じ!」 まっ、でも、 乗務員を通す部屋だから、こんなもんね。 って 普段どおりに、お風呂と食事を終え、 部屋へ戻りベッドで横になりながらテレビを見ていた時 窓のすぐ外から 「カラ〜ン、コロ〜ン」 ・・・と 下駄の音が聞こえたんです。 「誰か散歩でもしてるのかな?」 ・・・と カーテンを空けると誰もいません。 「気のせいかな??」 ・・・と カーテンを閉め、またテレビを見始めたのですが、 また、 「カラ〜ン、コロ〜ン」 ・・・と、 下駄の音が聞こえてきたんです。 その音は、どんどん大きくなってきて・・・ というより、 私の部屋に向かって歩いてきているんです。 そして、 私の部屋の前(窓のすぐ外)で止まり、 「ドン! ドン! ドン! ドン!」 と窓ガラスを叩いたのです! 「キャーっ!!」 私は電気を全て着けて布団を頭から被って震えていました。 その後も 下駄で歩く音、窓を叩く音が朝まで続いていました。 翌朝、 隣りの部屋に泊まっていたドライバーに 「夜中に下駄の音が聞こえなかった?」 ・・・と聞くと、 とっても静かで、ゆっくり眠れたって・・・?! 後日、 先輩に聞いたところ、 窓の外の道を行った場所は 江戸時代、隠れキリシタン達が処刑された場所だと・・・ |