「親友の家」 にゃんたさんの投稿 (投稿原稿の内容を尊重しつつMoMoがリライトいたしました) 私の親友が以前住んでいた家の話です。 何がきっかけなのか? どういった理由なのか? そういった事は一切判らないのですが、 突然、不思議な・・・ いえ、恐ろしい現象が起こり始めたんです。 テーブルの上に置いてあった目覚し時計が、突然、飛んできたり、 誰もいない廊下から足音が聞こえたり、 誰もいない部屋から明らかに人の気配がしたり、 昼間でも、いかにも・・って雰囲気が漂うようになったんです。 そんなある日、 私は親友に頼まれて、 彼女の家に泊まりに行く事になったんです。 彼女の弟が林間学校で留守になるので、 2階に1人で寝るのが怖いというのです。 私達2人は夜中までさんざん騒いだ後、 こたつで横になったまま眠ってしまいました。 「ドンドンドンドン」 床を踏み鳴らすよ音と振動に私は目を覚ましたんです。 「何? 今、何時?」 時計を見ると、 深夜2時を少しまわっています。 親友は音に気付かないのか熟睡しています。 私が寝なおそうと目を閉じると、 今度は、何やら話し声が聞こえてきます。 話の内容はハッキリ判らないのですが、 廊下をはさんで向かいにある彼女の弟の部屋から聞こえます。 彼女の弟は林間学校で家を留守にしているはずなのに 声が聞こえてくるんです。 次の瞬間、 「バタン!」 ・・・と、 弟の部屋のドアが開く音が聞こえ、 そして、 私達のいる部屋のドアが開けられたんです。 ドアの前に立っていたのは5〜6才の男の子。 半袖半パン姿で、顔はほとんど見えません。 私は声をあげようとしましたが、 金縛り状態で声も出なければ身体も動きません。 親友は相変わらず熟睡している様子です。 男の子は部屋の中に入ってくると あちらこちらを何かを捜しているかのように カチャカチャと掻き回していたのですが、 そのうち、 ふっ・・・と消えてしまいました。 「消えたの??」 恐る恐る彼女の弟の部屋に目を移すと 彼女の弟のベッドの上で 5才位の白いワンピースを着た女の子が、 ピョンピョン飛び跳ねていました。 私はその後の記憶が無く、 気が付けば朝になっていました。 しばらくして、 親友の一家は引っ越しました。 |