「PHS」
M○高原スキー場


11月も中旬近くになってくると、スキーヤーやスノーボーダーは、
ワクワクし始めるのではないでしょうか。

昨シーズン、ある高校のスキー旅行の添乗したんです。
この話は、その時にホテルの人から聞いたものです。

それは数年前・・・・、
関東の某高校のスキー旅行でのこと・・・、

学校からのスキーですから、当然、グループ行動。
各グループにPHSを一台ずつ持たせての完全管理。
PHSって、スキー場OKって、知ってました?!

2日目の午後、ある男の子のグループのPHSが鳴ったんです。
「もしもし・・・」
「たっ、助けて」
聞き覚えのない若い女性の声・・・。

どうして、このPHSの番号が判ったんだろう?、イタズラかな?
そう思ったけど、女性の声があまりにも必死なので・・、
男の子は思わず、

「どうしたんですか」

「崖から落ちて、足が折れて動けないの」

「場所はどこですか?」

「林間コースのちょうど真ん中くらいの崖の下」

「それだったら、近くですから、スグ行きます。何か目印は?」

「スキーの先に赤いキャップをつけていますから・・・」

男の子達は、疑問に思いながらも林間コースへ向かったんです。

「おい、あそこ!!、赤いキャップ!!」

男の子たちは、崖を駆け下り、
「大丈夫ですか?」
「すぐに・・・・・」

しかし、彼らがそこで見たものは、PHSを握りしめた女性の凍死体だったんです。

警察の調べでは、死後2週間が経過していたそうです。